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明治維新~日清戦争前(明治元年~明治25年/1868~1892)
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作詞 大庭景陽
作曲 不詳

我が国護るもののふの 
大和心を人問わば 
朝日に匂う山桜 
咲くや霞も九重の 
左近の花に風吹かば 
四方に起きてんもののふの 
護れ護れや鉾執りて 
仇し群雲打ち払い 
千春万春動かざる 
皇御国の大御代と 
共に世界に例無き 
桜花こそ忠義なれ 
桜花こそ目出度けれ

都に東風に吹き荒び 
伯耆の国の杉坂の 
後を慕いて高徳が 
仮屋の庭の桜木に 
留めし十字の言の葉は 
赤き心を墨染めの 
花とその香を競いける 
世にも稀なる忠烈は 
幾千代かけて香ばしく 
大和男子の鑑ぞと 
春の霞のそが中に 
いとど昔の偲ばれて 
大和心のいや勝る

帝に仇なす者あるか 
国に敵なす者あらば 
忠義の剣振り翳し 
ただ一撃に斬り倒し 
国平らけく安らけく 
皇帝の御威徳を 
広く世界に輝やかし 
桜の花と諸共に 
千春万秋迎えんと
矢猛心のいや勝る 
大和男子の忠烈は 
桜と共に例無し 
桜と共に類無し
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作詞 不詳
作曲 不詳

二千五百年以来
光り輝く日本国
その国護る軍人よ
汝の仰ぐ大旗は
我が大君の御印ぞ
君の御言を畏みて
いかなる敵をも打ち払え
忠と勇とにこの旗を
地球の上に輝かせ

昇る朝日諸共に
代々の皇の神々は
汝を助けて給うべし
汝の勲を立てる場は
この八洲国の内ならで
外つ国々にありと知れ
神功皇后豊臣閣
昔の功績思うべし
忠と勇とにこの旗を
地球の上に輝かせ

四方海なる日本国
砲台よりも艦よりも
末頼もしき金城は
汝等忠義の軍人ぞ
翼猛しき鷲とても
爪牙鋭き獅子とても
我が皇国に仇をなす
悪者共のあるならば
雷なせる大砲と
電光欺く剣もて
いかなる敵をも打ち払え
忠と勇とにこの旗を
地球の上に輝かせ

皇国の霊と軍人が
用ゆる利器は何物ぞ
昔は弓矢槍刀
今は銃砲軍艦よ
汝の佩べる銃剣は
大和魂ある人の
揮うべき時揮いつつ
鷲をも獅子をも打ち払え
この大御旗押し立てて
いかなる敵をも打ち払え

我が大君の御印ぞ
国の光と立つる旗
ますます光り輝きて
敵を平げ民を撫で
我々陸海軍人の
功績誉めて諸人が
祝い唱えて喜びて
栄誉は限り無かるべし
烈しき戦済みし時
国の光とこの旗と
ますます光り輝きて
万世不朽の帝国の
御稜威は世界に響くらん
御稜威は世界に響くらん
作詞 不詳
作曲 不詳

岸打つ波の音高く 夜半の嵐に夢覚めて 
青海原を眺めつつ 我が兄弟はいずこぞと

呼べど叫べど声は無く 訪ね探せど影は無し 
噂に聞けば過ぐる月 二十五人の兄弟は

旅路を急ぐ一筋に 外国船とは知りつつも 
航海術に名も高き イギリス船と聞くからに

ついうかうかと乗せられて 波路も遠き遠州の 
七十五里もはや過ぎて 今は紀伊なる熊野浦

名も恐ろしき荒波に 乗り出でたるぞ運の尽き 
折りしも雨は降りしきり 風さえ添えて凄まじく

渦巻く波を巻き上げて 我を目掛けて寄せ来たる 
微かに見えし灯台の 光もいつしか消え失せて

黒白も分かぬ真の闇 水先測る術も無く
乗合人も船人も 思案に暮るる瞬間に

岩よ岩よと呼ぶ声の マストの上に聞こゆれば 
あわやと計り身をかわす 暇もあらで荒波に

打ち流されて衝突の 一声ぼうと轟けば 
流石に堅き英船も 堪えも果たさで打ち破れ

逆巻く波は音高く 機関室へと迸り 
凄き声して溢れたり かくと見るより同胞は

互いに救い救われて 皆諸共に立ち上がり 
八州船の救いをば 声を限りの求むれど

外国船の情けなや 残忍非道の船長は 
名さえ卑怯の奴隷鬼は 人の哀れを外に見て

己が職務を打ち忘れ 早や臆病の逃げ仕度 
その同胞を引き連れて バッテーラへと乗り移る

影を身送る同胞は 無念の涙やるせなく 
溢るる涙を押し拭い やおれ憎き奴隷鬼よ

いかに人種は違うとも いかに情けを知らぬとも 
この場を臨みて我々を 捨てて逃がるる卑怯者

思い出だせばその昔 俊寛僧都にあらねども 
沖なる島の身を投じ 見るも憎しや情けなや

彼は岩なり我は船 みすみす沈む海原の 
底の藻屑となりゆくは いといと易き事ながら

家に残れる妻や子や 待ちくたびれし弟妹の 
我なき後はいかにせん 憂きぞいとぞ思わるる

浮世は仮とは言いながら 常無き者は人心 
昨日の恩は今日の仇 かかる奴とは露知らず

その信義をば片頼み ついうかうかと大海に 
乗り出でたるぞ恨めしや よしや恨みは残すとも

汝がなせる罪悪は この世のあらん限りには 
などで晴さでおくべきか 右手に稚子左手には

老いたる者を助けつつ 悲嘆に沈む涙淵 
伏しつまろびつ泣き入りて 目も当てられぬ風情なり

折りしも一人の少年は 甲板上によじ登り 
沖なる方を打ち見やり 湧き来る涙止まらず

「我航海の一端も 学び覚えし事あらば 
日頃の技量を顕して 逃るる術は易けれど

我が同胞の危難をば 捨てて救わでただ一人 
命を惜しむ戯け者 大和心のますらおに

嘲り笑わる苦しさよ いざこれよりは潔く 
皆諸共にこの身をば 千尋の海に打ち沈め

藻屑とこそは果てなん」と 呼び終わるその中に 
無常を告ぐる時の鐘 山なす波に打ちまかせ 

二十五人の兄弟は 無惨や藻屑となりにける 
かくと知らずや白波を 船に乗じて船長は 

紀伊の浜辺に上陸し 領事庁へと進み出で 
己が過失を覆わんと 非を理にまぐる陳述を

音に名高きホント氏が などて知らざる事やある 
固より知りつる事ながら 我が東洋に人無しと

日頃の傲慢あらわして 大悪無道の奴隷鬼を 
無罪放免それのみか 天晴れ見事の船長と

褒め囃やしたる裁判を 聞いて驚く同胞は 
切歯扼腕やるせなく 世論一時に沸騰し

正は正なり非は非なり 国に東西ありとても 
道理に二つあるべきか ノルマントンの船長の

その暴悪の振舞いは 外国々の人ですら 
その非を責めぬ者ぞなき 乗り合い多きその中に

白色人種は皆生きて 黄色人種は皆溺る 
原因あらば聞かまほし 彼も人なり我も人

同じ人とは生まれながら 危難を好む人やある 
命惜しまぬ者やある イギリス国の法官よ

汝の国の奴隷鬼は 人を殺して身を逃る 
義務を忘れて法犯す 極悪無道の曲者ぞ

これぞ所謂スローター などて刑罰加えざる 
などて刑罰加えざる 汝が国は兵強く

軍艦大砲ありとても 我が国民は知識無く 
国が実に弱くとも 鳥や豚ではあるべきか

是非曲直を知る者を 大和魂ある者を 
二千余年がその間 尚武の国と名も高く

外国人の侮りを 受けし事さえ無きものを 
かくする法の傲慢の その裁判におめおめと

従う奴隷があるべきか 汝知らずや我が民は 
恥の為には命をも 義理に臨めば財産も

捨てて惜しまぬその理は 破船の時の少年の 
挙動を見るさえ知りつらん 我が兄弟は不常にも

無惨の横死と聞くならば 雲井にかける都人も 
伏屋に宿る賎の女も 六十余州は皆同じ

己が困苦を打ち忘れ その兄弟は妻子まで 
救わで止まぬ鉄石の 心は同じ敷島の

大和心の大丈夫 道理詰めなる論鋒や 
その豪気なる振舞いは 岩をも砕く勢いに

さすがに名高き英人も 傲慢心は打ち破れ 
一旦免せし奴隷鬼を 一言言わさず引っ捕え

再び開く公判に 罪科の所置を定むれば 
二十五人の家族等も 三千余万の同胞も

その公平に感嘆し 積もる恨みもこれに晴れ 
波風俄に沈まりて 残るは元の月一つ

いと鮮やかに見えにける じれを見るにも思いやる 
今は明治の御治世 外交とみに繁くなり

国事も日々に多端なり 遥かに彼方を見渡せば 
筑紫の海は波高く 風さえ強き秋の空

薩摩の海の南には 豺狼の住む国もあり 
用意もなくてうかうかと 吹き流されて破船せば

二十五人はまだ愚か 三千余万の兄弟も 
あわれ危難に過るにも まして条約改正の

今にも談判整わば 内地雑居となり来り 
赤髪碧眼数多く 我が国内に乗り込みて

学問知識を競争し 工芸技術それぞれに 
名誉の淵に乗り出だし 勝負を競う事なれば

油断のならぬ今の時 ノルマントンの沈没の 
その惨状を知る者は 心根確かに気を張りて

もしくも第二の奴隷鬼や なお恐ろしきファントムが 
現れ出でたる事あらば 三千余万の同胞は

皆諸共に一致して 力を限り情限り 
縦横無尽に憤撃し それでも及ばぬその時は

生命財産投げ打ちて 国の権利を保護して 
保たにゃならぬ国の名を 保たにゃならぬ国の名を
作詞 高崎正風
作曲 吉本光蔵

水漬く屍と
身をも惜しまず
草生す屍と
命を捨てて
国の為に君の為に
尽くしし勲
高くもあるかな

千木のかたそぎ
雲に聳ゆる
社に祭られ
世に仰がるる
奇魂の
その光は
山をも照らし
海をも照らせり
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