熊本の籠城

作詞　不詳
作曲　不詳

さても西郷隆盛は
過激の暴徒に推し奉られて
篠原桐野と諸共に
親政厚徳の旗を立て
意気揚々と繰り出だし
熊本指してぞ押し来たる
されば親玉御出張
また熊本の鎮一には
谷野少将これにあり
軍備最も厳密にて
残る方無き軍配に
さすが過激の暴徒等も
たやすく進軍ならざれば
その川尻に陣を据え
親政総督大元帥
西郷何某本陣と
大書きなしたる標札をかけ
兵を各所へ繰り出だし
川尻植木田原坂
昼夜晴雨の分かち無く
最も激しく攻め立てる
砲声天地を轟かし
砲煙満ちて日光を見ず
前代未聞の激戦なり

農兵節／ノーエ節・サイサイ節

作詞　不詳
作曲　不詳

野毛の山からノーエ
野毛の山からノーエ
野毛のサイサイ
山から異人館を見れば

鉄砲担いでノーエ
鉄砲担いでノーエ
鉄砲サイサイ
担いで並び足　

オッピキヒャラリコノーエ
チイチガタカッテノーエ
チイチガサイサイタカッテ
オッピキヒャラリコノーエ

天満橋からノーエ
天満橋からノーエ
天満サイサイ
橋から東を見れば

鉄砲かたねてノーエ
鉄砲かたねてノーエ
鉄砲サイサイ
かたねて小隊進め　

オッピキヒャラリコノーエ
チイチガタカッテノーエ
チイチガサイサイタカッテ
オッピキヒャラリコノーエ

宮さん宮さん／トンヤレ節／トコトンヤレ節／維新マーチ

作詞　品川弥二郎
作曲　大村益次郎

宮さん宮さんお馬の前に　
ひらひらするのは何じゃいな　
トコトンヤレトンヤレナ
あれは朝敵征伐せよとの　
錦の御旗じゃ知らないか　
トコトンヤレトンヤレナ

一天万乗の帝に　
手向かいする奴を　
トコトンヤレトンヤレナ　
狙い外さずどんどん　
撃ち出す薩長土　
トコトンヤレトンヤレナ

伏見鳥羽淀橋本
葛葉の戦いは　
トコトンヤレトンヤレナ　
薩長土肥の合うたる
手際じゃないかいな　
トコトンヤレトンヤレナ　

音に聞こえし関東侍　
どっちへ逃げたと問うたれば　
トコトンヤレトンヤレナ　
城も気概も捨てて
吾妻へ逃げたげな　
トコトンヤレトンヤレナ

国を追うのも人を殺すも　
誰も本意じゃないけれど　
トコトンヤレトンヤレナ　
薩長土肥の先手に　
手向かいするゆえに　
トコトンヤレトンヤレナ　

雨の降るような　
鉄砲の弾丸の来る中に　
トコトンヤレトンヤレナ　
命惜しまず先駆けするのも　
皆御主の為ゆえじゃ　
トコトンヤレトンヤレナ